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アウトの機会

失策には「アウトの機会を逸した失策」と「アウトの機会がない失策」の2種類があります。

アウトの機会は、実際に取ったアウトと、失策があったために取れなかったアウトを合わせてカウントされます。

1イニング内で3つ目のアウトの機会を得た投手(とチーム)のそれ以降の失点は自責点になりません。

1番打者がスリーベースヒット、2番打者が内野フライ落球エラー(アウトの機会を逸した失策)で走者1・3塁、3番打者三振、4番打者センターフライで2アウトになった場合は、すでに3つのアウトの機会を得ているので、その後いくら打たれて失点しても自責点は0です。4番打者のセンターフライが犠牲フライになって3塁走者が得点した場合も自責点になりません。

イニングの途中でリリーフした投手の場合は、その時点のアウトカウントからアウトの機会を加算します。

2アウトからリリーフした投手は、それまでにいくつアウトの機会があったとしても、もう1つアウトの機会を得なければ責任を終えることができません。

したがって、チームの自責点は、各投手個人の自責点の合計より小さくなることがあります。

最初の例の2アウト1・3塁でピッチャーが交代し、リリーフ投手がスリーランホームランを打たれた場合、最初の投手とチームの自責点は0、リリーフ投手の自責点は1です。

アウトの機会があったかどうかは記録者が判断します。「スコアラー」では、アウトの機会の有無がはっきりしない失策が入力されると、その判断を求めるダイアログボックスが表示されます。

[エラーの詳細]ダイアログボックス

ヒントプロ野球では走者の進塁がなくても失策が付くことがありますが、アマチュア野球では付けないことが多いようです。たとえば、ピッチャーの一塁牽制球でランナーが挟まれたが、野手の送球ミスでランナーが一塁に戻った場合、プロ野球では(アウトの機会がある)失策が記録されますが、高校野球では何事もなかったことになります。また、イージーなファールフライの落球も、プロ野球では(アウトの機会がある)失策が記録されますが、高校野球では記録されません。(失策が記録されないと投手の自責点には不利になりますが、高校野球ではそもそも公式記録に「自責点」がありません。)